2018年12月23日 老眼
すっかり存在すら忘れていたこのブログでしたが、なぜか更新する気になりました。
たぶん、老眼がひどくなったせいで「更新」する気が沸かなくなっていたのかもしれません。
デントリペアの作業も老眼鏡に頼る時間が長くなり、明らかに作業効率は悪くなっています。
30代半ばから始めたデントリペアも19年目突入となり、白髪だらけのおっさんが老眼鏡越しに目を細めて修理に没頭している様は、あまり人に見られたくありません。(苦笑)
昨年は、日本(大阪)で初開催された「IASRE JAPAN」というデントリペアの大会を見学しました。
技術を競う決勝大会を観戦し、自分も捨てたもんじゃないなと、密かに自信を持ったのです。
そして次回開催時は自分も参戦しようと思ったのですが、気が付けば今年はエントリー期限を過ぎていました。
あらためて本気でエントリーを考えてみると、老眼鏡で悪戦苦闘している様を見られる事に躊躇もあります。
この大会は、仕上がり精度を競うのはもちろん、どちらかというと、規定時間内での作業速度が重要でもあります。
その点で、今の(というより、今後の)自分では自信が持てないと思いました。
老眼ってピント調節力の低下な訳ですが、デントリペアはピント調節力が半端なく必要な作業です。
(これは老眼になって初めて実感しました。)
一時期流行った、立体画像で二つの点が重なるように、ぼんやりと左右の絵を見ると立体画像が浮き出てくるやつ、ああいう感じで凹んだパネルを照明越しに見るのがコツなんです。
老眼だと、一度目を離すと、次にピントを合わすのがもたついて、凄くストレスに感じます。今年はものすごく老眼が進行した感じがします。
この状態で時間制限のある修理作業となると、精神的に焦ってしまい集中できなくなってしまう気がします。
たぶん、多くの参加者も時間制限によるプレッシャーでいつもの実力が発揮できないのかもしれません。
やはり競技は場慣れも必要なんだろうと思います。
と、最近感じた愚痴などを書きなぐりましたが、修理が下手になった訳では無いのでご心配なく。(笑)
ここ数年、YouTubeで「PDR」を検索すると、結構すごい修理動画が見れるようになってますね。
自分では、ちょっとしり込みするようなひどい状態のパネルをびっくりするくらいきれいに直してたりして、やっぱり世界には凄い人がいるんだなと思います。
一方で、かなり怪しいヤツも見かけます。(タグで、#undentedって付いてるから修理できなかった事例動画だと思ってましたが、どうやら修理完了という意味のようです。)
私も職人気質を自重して、ご予算に応じた、ほどほどの仕上がりで対応することもあります。(前述の、怪しいヤツに相当しますけど)
凹みの修理は、95%くらいまでの修復に要する時間より、そこから100%に近づける時間の方が掛かります。
なので98%くらいまで直ればOK的な作業をすれば、ある程度ご予算に合わせる事も可能です。(ただ、前述のように、怪しいヤツだと思われやすいので、できれば100%を目指したいんですけど)
そういう事例をここに載せちゃいますが、
こんな感じのベコベコパネルが両サイドに...大小合わせて20箇所くらい凹んだ車両です。
(評価4点の車だったそうですが、そうは思えません。なお、写真を撮ったのは、このパネルだけです。)
このパネルだけで10箇所以上のデントがありました。どうすればこんな状態の車になるんだか...
きっちり直すと2日くらいかかると思いますが、とりあえず全体的なバランスを考えて、1日でできる範囲で対応しました。(目立つ凹みを、ほどほどまで直して、小さな凹みは放置する感じです。)
ちなみに、この車はダイハツのコペンだったので、リア回りのツールアクセスがすこぶる悪くプーリング作業がほとんどとなります。
それでは、また数年後に更新します。(笑)
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