2007年06月24日 オーマイガーッ
今回はビッグトラブルでした。幸い人的にも物理的にも被害は無かったのですが、お客様の懐が...こちらにも責任がありましたので申し訳なかったです。その分、精一杯の修復を試みましたのでご容赦ください。
さて、どんなトラブルだったかというと...
出張修理でお客様マンションの地下駐車場へお伺いしました。そこは、3層式の立体駐車場という都会ならではの設備でした。
雨が止みませんでしたので地下駐車場での修理となり、私のクルマとお客様のクルマを入れ替え、駐車設備の前で修理作業することにしました。修理工具類をトランクから出し、設備内の横のスペースに置いていたのですが、他の住人の方がお車を出されるので一旦、設備の前からお客様のクルマを退けて待機しました。
しばらくするとガガガーッと設備が停まってしまいました。そうです、設備横のスペースは、空きエリアではなく、上層と下層の車を出庫する際に中層の車を退避させるスペースだったのです。見事に私の修理工具(バッグ)は、退避中の車の架台にはさまれていました。
なんとか挟まったバッグを取り除くことができ、中の工具類も大きな損傷はなく事なきを得ましたが、停まった設備は異常解除できず、メンテナンス会社を呼んで復旧してもらうことになりました。1時間近く待ってようやくメンテナンスマンの方が来られて、制御盤の再起動により復旧しましたが、今回のような不注意による停止は有償サービスとのこと...費用は管理会社経由での請求なのでいくらになるのかわからないらしいです。
さて、肝心のデントリペアは...
現行型ロードスターのドア前寄りにくっきりとドアパンチが入っていました。地下駐車場の薄暗い環境では、それほど目立つヘコミに見えませんでしたが、蛍光灯のライトを透かし込んだら見た目以上に凹んでいました。(深いヘコミだったので、いつもより角度を付けて撮影しました。実際は、もう少し大きなヘコミに見えます。)
また凹んでいる場所が悪く、ヘコミの裏はインパクトビーム接合部のプレートが覆いかぶさっており、ウィンドウを下ろした隙間からのツールアクセスは無理でした。しかし運良くドア下部の水抜き穴からのツールアクセスが良く、上手い具合にボディ外板とインパクトビーム接合プレートの隙間にツールが入ってくれたのでドア内張りは外さずに修理できました。
凹みの底を押し上げてくると、2本の縦スジが見えてきました。どうやら、相手車両のドアエッジが強く食い込み、一旦インパクトビーム接合プレートで受け止められ、リバウンドして5mm程度ずれて再度当たったと思われます。ヘコミの底がプレスされたような平らな状態になっていました。やや塗装面に傷がありましたが、割れていなくて良かったです。
一つに見えていたヘコミですが、実際には2つの縦スジが並んでいる状態ですので、一方を押し戻しすぎると、もう一方の縦スジが沈んでいきます。根気良く両方の縦スジを押し上げながら周囲の高いところをポンチングで落とし、全体的な高低差を減らしていきます。
修理前の騒動と、予想以上に手強かったヘコミで予定より時間がかかってしまいましたが、修復結果にはお客さまにも驚いていただけたのでがんばった甲斐がありました。(修理後の撮影は、ピントが合わないので凹んでいた部分の上下に目印のテープ片を付けてます。)
それにしても、後日請求されるであろう駐車設備の出張サービス料がお客様の負担になってしまいますので、気の毒でなりませんでした。
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