2007年06月14日 素人さん手出し無用
最近は、デントリペアという言葉も少しずつ定着してきた感じがします。それに伴って、○○君などと親しみを感じさせる修理ツールなんかも簡単に手に入れることが出来るようになってきましたが、これらは、基本的に素人さんが使えるツールなので凹みを表から引っ張り出す修理方法となります。
前もって言っておきますが、特にツールを批判するつもりはありません。(ある程度、綺麗に直る凹みもあると思いますし。)
でも、直したいなあと思う凹みって、それなりに大きいことが多いと思いますので、そんな場合に、表から引っ張り出すツールを使うと大変なことになります。
深い凹みをそのまま引っ張り出すと、凹みの周囲だけが引っ張り出されて中心が更に鋭角に強調されて見栄えは悪くなります。また、支点を凹みの両サイドに取りますので、逆にそこが凹みます。
我々が凹みを引っ張り出す場合は、支点を取りません。スライディングハンマーによる瞬間芸です。(笑)
今回の画像は、まさに素人さんは手出し無用と言える難易度の高いへこみです。(基本的に引っ張り出しでは直らない凹みです。)
二つある凹みは、どちらもドアパンチで出来る凹みとしては、かなり大きくて深い凹みと言えます。こんなのを迂闊に引っ張り出したら凹みは出ないは、支点は凹むわでえらいことになりますよ。デントリペア業者によっては、完全修復できない場合も有り得ます。裏から押し出すのも、すごく難しいケースです。
特に、上側の凹みは裏側に鉄板があって細いツールを隙間に差し込んでひねるように直しますので、ほんと難しいんです。特別料金もらいたいと思うくらいです。おまけにボディはテカテカに磨いてあって塗装の肌が無いし...って、もうグチだらけになってしまった。(苦笑)
これ直す前に、BMWのルーフを3時間以上かけて直してたので、さすがにクタクタです。帰宅中の運転は記憶が無かったです。
| 固定リンク
最近のコメント