2007年01月28日 ちょっとの違いで...
ドアパンチでへこまされやすい場所で修理がやっかない場所のひとつに、給油口の前側があります。今回は、ちょうどそんなケースです。
実車を拝見すると、なんとも微妙な位置で荷室側から直せそうな直せなさそうな...とりあえず、内張りを外してツールアクセスの可能性を探りました。インプレッサスポーツワゴンでしたが、残念ながら荷室側からは全くツールを入れる隙間がありませんでした。ここまで完全に塞がっているのも珍しいくらいでした。(写真撮っとけば良かったか...)
次に、給油口をばらして樹脂製のインナー(?)を外すと、開口部からツールアクセスできました。使えるツールは細い物に限られますが、今回は辛うじて裏から押すことが出来る環境が整いました。
へこみはプレスラインのやや下で、まずまず深い部類のへこみでしたが、プレスラインがそれ程潰れていなかったので、今回使えた細めのツールでも修理できました。(修理中、日光の関係で車の方向を変えたので映り込んだ背景は一致していないことを補足しておきます。)
他には、リアドアに非常にスタンダードなエクボがひとつ。これは、サクサクっと直せたので当初お伝えしていた修理額よりお安くサービスさせていただきました。
今回はそれほど大掛かりな修理にならずに済みましたが、このへこみがもう少し下にあった場合や、違う車種で給油口がばらせないケースなどですと、最後の手段として、タイヤハウス内に10mm程度の穴を開けて、そこからツールを送り込むことになります。
ちょうど他のお客様からも給油口がある側のへこみの修理依頼を受けていたのですが、お聞きした情報から判断してかなりの確率で穴あけ加工が必要なケースと判断し、その旨をお伝えしました。(タイヤハウス内には、あらかじめ大き目の穴が開いていて、ゴムキャップで塞がれていたりするので、それを外すだけで直せる場合もあります。)
今回は、穴を開ける可能性があることを伝え、結果的には、それが抵抗になって修理を再考されることになりました...同じ悪条件でも、ちょっとへこみの場所が違ったりするだけで、結果は大違いだったりするのも、デントリペアの難しいところです。
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