2006年11月25日 難易度大
ホンダCR-Vの左Fフェンダー
お客様の説明によるとGSの洗車機の異常?で凹んだとのこと。(確かにフェンダーアーチの樹脂製プロテクターに30cmくらいの長さで何かがこすり付けられた様な痕が残っていた。)お電話では、スジ状に2箇所凹んでいるとの事だったので直せないかもなあと思いながらも伺いました。
実車を見て、(う~ん、これはヤバいかも)と気持ちが沈む。厳しい仕事になるなと直感した。プレスラインが見事につぶれ、更に角張った物で押し付けられたような鋭い凹みである。コツンと当たって凹んだような場合は、鉄板の伸びが少なく直りやすいのだが、今回は、何か角張った物がぎゅう~っと押し付けられたような感じで鉄板がメロメロになっている。下側の凹みも意外とハードだし...オーナーさんは、大切にしてきたクルマなので何とか塗らず直したいとの事。確かに年式の割りにキレイなクルマだった。相当に腰が引けたが、できるところまで挑戦してみようと修理に着手した。
ホイールハウス内のインナーを外し、タイヤを支点にして太いツールで作業開始。フェンダーが取れるんじゃないかと思うくらいテンションを掛けないと凹みが出てこない。おまけに曇天とはいえ、屋外でのパールホワイト車は、凹みの陰影が見え辛い。特にこの様な部分はツールの先が見えにくい。(補足すると、ボディ表面の微妙な陰影を見てツールの先の位置を感じとります。)瞬きををすると見失ってしまうような感じである。誰か助けてくれ~と思いながらも少しづつ凹みを退治していく。
気がついたら2時間経っていた。ここまでくると、プレスラインにはさまれた部分の伸びた鉄板が行き場を無くしてダブついてくる。そろそろ限界かな...100%の修復は断念した。凹みの一番深かった部分はクリア層が削れて薄くなっていたので割れを警戒して押しきれなかった...それでも最初にイメージしていたよりはずいぶん修復できたので、多少心残りもあったが修理を終えた。
蛍光灯を消し、普通に見ると、ほとんどわからないくらいまで直っていたので、お客様も納得してくれました。
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